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いこんた日記

ビューレンズ修理 / RICOHFLEX Million repair2

先日 アップした RICOHFLEX Million のビューレンズの調整をした。フロント部からビューレンズを取り出し分解する。
ビューレンズの問題点は、ヘリコイドがスムーズに動かないこと、距離環の数値と実際の距離が狂っていて無限も合っていないことだった。実測では10feetなのにビューの距離環は13feet付近を示していた。
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ヘリコイドの不具合はテイクレンズと同様に、グリスの固形化が原因だったのでアルコールで洗浄した。これで抵抗が軽減され、スムーズに動くようになった。
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距離合わせは∞位置を正確に決めることからスタート。まずビューレンズをストッパーに当たるところまで縮めておき、∞マークと指針を合致させる。その状態で実際の映像(ファインダー内)も無限がくるようにビューレンズをセッティングできればいいわけである。
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ビューレンズに付いているアジャストリングで、レンズの「出しろ」調整する。無限を出すには夜間の遠方の街路灯などを利用する。望遠鏡や双眼鏡で星を見る要領だ。光源が小さくシャープに見えた時が、無限のピントが合った状態になる。その時のアジャストリング位置で、ビューレンズを固定する。



無限が出た後は、中近距離が合っているか確認作業をした。こんな時は距離測定計があると便利だ。
これは二重像合致式の距離計で、像を合致させた時にその距離が分かる。しかもフィート表示なのでそのまま、カメラの数値と比較すればよい。結果は概ね良好だった。
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by Ikonta_idyll | 2008-07-14 08:15 | Ricohflex